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2012.09.13

赤城白川・赤城木の家周辺の観察会 9/9

「南橘の自然観察と環境を守る会」主催による赤城白川・木の家周辺の観察会に参加。

赤城白川は、地蔵岳西斜面を水源とし、北代田町で桃ノ木川に合流する長さ16.8kmの一級河川。箕輪と大河原橋(旧料金所)の間は、水が河川敷に浸透し、伏流となるため、「水無川」となり、下流では、度重なる洪水が運んだ土砂の堆積で、川底が堤防外側の土地より高い「天井川」になっているという、特異な河川である。

今回は、標高900m前後の「赤城木の家」付近の“白川”及び“野鳥の森”の水生生物、植物などを観察した。

Kansatsukai

クスサン
昨年この周辺で、クスサンが大発生し、幼虫にクリの葉が食べつくされるという食害にあったが、今年は不思議なことに、新しい蛹(透かし俵)がまったく見当たらなかった。何故なのか不明である。ちなみに幼虫は白い長い毛の毛虫で、別名「白髪太夫」というのだと教えてもらった。

2009年9月20日クスサンの羽化(木の家周辺で見つけ、持ち帰った蛹が家で羽化したもの)

Kususan_3

コナラとミズナラ
木の家辺りは、植物群系の垂直分布でいうと、山地帯(500~1000m)にあたる。コナラは標高の低いところで、ミズナラは標高の高いところで見られるが、この周辺では、コナラとミズナラが混在している。標高1000m付近で住み分けており、丁度分布境界地域に当たる

水生生物
水質の良し悪しは、その場所の水の汚れ具合(水質)で知ることができる。目印となる「指標生物」を調べた。

Kansatsukai2

観察された水生生物は、すべて「きれいな水」の指標生物であり、ここの水域の水はきれいであると分かった。

ナミウズムシ(プラナリア)

Puranaria

カワゲラ

Kawagera

ヒラタカゲロウ

Hiratakagerou

ナガレトビケラ

Nagaretobigera

ヤマトビケラ

Yamatobikera

ヘビトンボ

Hebitonbo

サワガニ

Sawagani

森の中の水域では、ウズムシ(プラナリア)2種が観察された。

ナミウズムシ(拡大画像)
寄り目がかわいい

Namiuzumushi

ミヤマウズムシ(群馬県準絶滅危惧種)
かなり小さく、頭部がナミウズムシとは違ってやや平になっている

Miyamauzumushi

野鳥の森の山道では、イノシシが踏み荒らし、掘り返した跡がそこかしこで見られた。シカの皮はぎや角とぎの被害と相まって、森の荒廃に注視する必要があると感じた。

マツムシソウにやってきていたミドリヒョウモン&ツマグロヒョウモン

Midoritumaguro

Midori

コクワガタ

Kokuwagata

とんぼ池では、先週たくさんいたオオルリボシヤンマは少なくなっていた。オニヤンマが水面に浮いていた...。

Oniyanma

多分アキアカネ

Akiakane

秋の花のヤマハギ、マルバハギがたくさん咲いていた。両者の違いは、ヤマハギは花の柄が葉よりも長く突き出して咲いており、マルバハギは、花が葉よりも短く咲いている。

Yamahagi2

ハギにセンニンソウとボタンヅルがからみついていた。センニンソウはまだ花が咲いていたが、ボタンヅルはすでに実がついていた。

Botanduru2

森の中で、ツノハシバミの実が見られた。参加者の方が、昔よくおやつに食べたとのこと。実の表面には刺毛が密生していて、剝くのがちょっと大変だが、剝くと、どんぐりのような堅果が出てくる。それを割って中の実を生で食べてみた。栗のような食感で、結構いける。炒るともっとおいしいらしい。

Tunohashibami

Tunohashibami2

その他、同じく食べられるウワバミソウ(ミズ)も見られた。ウワバミ(蛇)が出そうな場所に植わっているので、その名がついたとのこと。ゆでて食べられる山菜。

ノリウツギ
和名は和紙をすくときの糊として、樹液が使われたことによる

Noriutsugi

キバナアキギリ

Kibanaakigiri

キヌタソウ

Kinutasou

カニコウモリ

Kanikoumori

オオバショウマ

Oobashouma

オトコエシ

Otokoeshi

シモツケ

Shimotuke

ツリフネソウ

Tsurifunesou

タマアジサイ

Tamaajisai

ヤマジノホトトギス

Yamajinohototogisu

ミヤマタニソバ

Miyamatanisoba

アキノウナギツカミ

Akinounagitukami

開花中の植物
秋の花が多数見られた。

イタドリ、イヌトウバナ、オオバショウマ、オトギリソウ、オトコエシ、カニコウモリ、カメバヒキオコシ、キツフネ、キバナアキギリ、キヌタソウ、キンミズヒキ、ゲンノショウコ、コアカソ、コウゾリナ、コセンダングサ、ゴマナ、サラシナショウマ、シシウド、シモツケ、シラヤマギク、センニンソウ、ダイコンソウ、タマアジサイ、チジミザサ、ツリフネソウ、トネアザミ、ナンテンハギ、ノコンギク、ノハラアザミ、ノリウツギ、ハキダメギク、ヒヨドリバナ、フシグロセンノウ、ボタンヅル(実)、マツムシソウ、マルバハギ、ミズヒキ、メマツヨイグサ、ヤブマメ、ヤマジノホトトギス、ヤマハギ

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