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2012.08.29

セイヨウミツバチ全滅

昨年ニセアカシアの木のうろに作られたモンスズメバチの巣の後に、今年5月末、セイヨウミツバチがやってきて、巣作りをはじめた。

5月29日

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6月1日 オオスズメバチが一匹やってきて、目の前で、ミツバチ一匹をさらっていった.....

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6月30日 巣が見える

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7月3日

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8月7日にはあふれんばかりの数に......

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8月24日 

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そして8月29日、あふれるほどいたセイヨウスズメバチの姿はなく、わずか十数匹くらいのオオスズメバチが占有していた.....。巣にやってきたミツバチもいたが、様変わりの巣の中に入ることはできなかった。襲われたのは、昨夕か今朝の出来事だったのかも.....

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オオスズメバチがブンブンいっているので、木の下を調べることはできなかったが、やや離れたところに、スズメバチの難からのがれたのか、数匹のセイヨウミツバチが蠢いていた。彼らが働く場所はもうなくなってしまった.....。この場所は人も通る林縁。区長さんに知らせなくては.....だろうか。

Mitsubachi

集蜜力が弱く、飼いにくいニホンミツバチに代わって、100年も前に、ヨーロッパからセイヨウミツバチが導入され、養蜂に一役買ってきた。ニホンミツバチの飼養はすたれ、セイヨウミツバチにその座をゆずってしまった。今や、山間部の樹木の空洞で野生の巣が見られる程度で、減少しているという(最近都会で増えているという話も聞くが、どうなのだろう)。

分蜂して、ニホンミツバチと同様に木のうろなどに巣をつくるセイヨウミツバチもいるが、今回のように、オオスズメバチの攻撃をうけて、全滅してしまう。飼養されているセイヨウミツバチも養蜂家が見守っていなければ、同じ運命。

在来のニホンミツバチは、オオスズメバチを撃退する術を持っていて、偵察にやってきたスズメバチを緻密な戦略で滅ぼす。外来種のセイヨウスズメバチはそれができず、巣は全滅してしまうのだ。飼養下で守られ、山野で野生化できない。一方、長い戦いの歴史を経て、在来種のニホンミツバチはオオスズメバチという天敵をうまくかわして生き続けてきた。

しかし、ニホンミツバチの巣の近くにセイヨウミツバチが飼われていると、セイヨウミツバチは、盗蜂(蜜の略奪)という行動を起こし、ニホンミツバチを死に追いやることもあるらしい。しかし、オオスズメバチの存在が、セイヨウミツバチが増えることを抑えているので、ニホンミツバチもなんとか生き延びているということなのかもしれない。不思議な三角関係が成り立っている。それにしても、やはり、外来種は自然界にいろいろな影響を与えるということを感じる。

≪参照:梅谷献二編著 「虫のはなし」より≫

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Comments

巣を見て唖然としました。あれだけたくさんいたミツバチがいないのですから.....。

スズメバチは、3か月近く待って、襲ったということになりますね。餌にする幼虫もたくさん残っていて、期が熟したということだったのでしょうか。

修羅場を見たかった気もしますが.......、かなり残酷なんでしょうね。

Posted by: せきれい | 2012.08.30 at 22:23

やはり、こういう結果になりましたか・・・。
ニホンミツバチ、セイヨウミツバチ、オオスズメバチの関係、面白いですね。

Posted by: こにタン | 2012.08.29 at 23:51

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