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2011.09.03

北陸の旅2 おわら風の盆

このツアーのメインである「おわら風の盆」の見学に八尾町(やつおまち)へ。我々も観客の一人なのだが、とにかく人の多さに驚く。風の盆が開催される旧八尾町(10の町)は、面積約1平方キロだそうで、人口は3千人足らず、そこへ開催期間中(9月1日~3日)、人口の60倍以上の20万人もの人が集まるのだとか。今年は台風の影響もあって、3日間で、昨年より1万人少ない、19万人の人出だったそうだ。1日は、夕方、雨が少し降ったものの、30分くらいであがり、そのあとは星がチラホラ見えるお天気になり、各町で盆踊りが行われた。盆踊りに何故これほど人が集まるのか、不思議に思っていたが、私がイメージしていた盆踊りとは全く違っていて、三味線、胡弓の調べと唄声、それにあわせて優雅に舞う、まさに日本舞踊のような踊りだった。

1日、夕方5時半ごろ、八尾町の町民広場にバス到着。この場所にはバスの駐車は不可で、我々を降ろした後、別の場所に移動することになっている。驚いたことに、帰りは、シャトルバスが来て、順番に観光バスへ我々を運んでくれる。この日、夜中、並んでシャトルバスに乗れるまでなんと40分もかかったのだった。

Yatsuo

風の盆が開催される旧八尾町は丘陵にある坂の町。井田川を渡って、ぼんぼりが並ぶ石垣の坂道を上がっていく。

Yatsuo2

八尾町は聞名寺の門前町だったそうで、まず、聞名寺へ。ちょうど、境内で踊りをやっていた。お寺での踊り手は、地元の人たちではないらしいが、初めてみる優雅な盆踊りである。

女踊り

Monmyouji2

男踊り

Monmyouji

ぼんぼりが並ぶ、狭い道路に人、人、人 ......

Owara

Owara3

町流しが始まる
フラッシュ禁止と聞いていたが、観光客はお構いなしにフラッシュをたいていた。これだけ人が多いと、マナーの悪い人も多い。

Owara2

振付はそれほど難しくはないが、手や腰の動きが非常に美しく、これをマスターするには、一朝一夕ではできないかも。踊り手は25歳までの未婚の女性と聞いたが、編み笠に顔が隠されていて分からない。この編み笠もこの踊りの優雅さに一役買っているように見える。

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うしろの男衆は、三味線、胡弓、唄を受け持つ地方(じかた)

Img_1035

Img_1033

おまけ:どこかのCMのワンちゃんみたい。

Owara4

10時頃からは場所によっては、観衆も輪の中に入って踊れる。時間切れで、それは叶わず、その場を後にした。

バスの中で、おわら風の盆のDVDを見せてもらったが、今の形になるには、一人の地元の医師、川崎順二の力が大きいことを知った。もともとは品のない「おわら」だったらしいが、私財をなげうって、洗練された「おわら」に変えたとのこと。「おわら」を愛し、広めようとしていたと思われるが、現在のように、観光客が押しかけることを考えていたかどうか....。本来盆踊りは地域のお祭りなはずだが、すっかり観光化されて、なんだか観光客のためのお祭りになっている。八尾町の諏訪町は日本の道100選にも選ばれており、石畳に街並みが江戸時代のたたずまいを残しているのに、人でうずまり、情緒を味わうには程遠い。

雨宿りをしている時、地元のおばあさんと話す機会があった。以前は60軒あったH町も、今は20軒に減っているとのこと。賑わいをみせているが、地元では高齢化、過疎化が進んでいるらしい。踊り子の数が少ないので、他地域へ嫁いだ元住民の子どもたちの参加を受け入れているとのこと。あまりにも有名になりすぎた「おわら風の盆」を維持運営していくのも大変なのかもしれない。時代の変化とともにお祭りも変化していく。静かな街並みに三味線や哀愁に満ちた胡弓の音色が響き、音に合わせて優雅に踊る本来の「おわら風の盆」はイメージだけの世界になったのだろうか。

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