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2010.10.11

自然に学ぶ 蚊と注射針 

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ここ数日、10月とは思えぬ暑さ。夏物を仕舞えない日が続いている。暑いせいで、蚊はまだまだ元気だ。庭で無防備に作業をしていると刺されまくる。刺されていることに気が付かず、たいていは、ムズムズとかゆみを感じて、刺されたと知る。まれにかすかにチクリと感じることがある。ハッと気がついて、腕を見ると、黒い小さな吸血鬼が止まっている。とっさにパチンとやる。血を吸ってお腹いっぱいの吸血鬼は体が重いせいか、逃げられず私の腕の上で血(私の)を流してお陀仏に....。

蚊を仕留めて25倍の単眼鏡で覗いてみたことがある。家の中にいるアカイエカは、茶色っぽい蚊で、夜中にプゥ~ンという音をたててやってきてよく起こされる。いや~な奴。ヒトスジシマカは黒い体にシマ模様、いわゆるヤブカで、庭でよく刺される。どちらも立派な口吻を持っている。これでブスっと刺して血を吸い取るわけだ。長さは約2ミリ。太さは丁度髪の毛ぐらいだろうか。超極細の注射針で刺していることになる。

以前雑誌で蚊をお手本に”痛くない注射針”を開発しているという記事を読んだことがある。病院で皮下注射をされて、痛くないという人はまずいないはず。何故なら皮膚の痛点は1cm2に100~200もあるからだ。しかし蚊の細い針では、刺されても、痛点にぶつかる確立が低いから、ほとんど痛みを感じない。普通の注射針と比べると10分の一くらいの細さだから当然といえる。まれに蚊にさされて、かすかなチクリ感を感じるのは、たまたま痛点に触れたためかもしれない。

蚊は皮膚にブツンと針を刺すのだと思っていたが、何と、まずノコギリのような刃で皮膚に切れ目を入れてから、針を差し入れるのだと知った。そして血をスムーズに吸い上げるために、自分の体をポンプのように膨らませて吸うのだそうだ。痛くない注射針は、蚊のそのような動作を参考にし、最先端のナノテクノロジーを駆使して開発されていると聞く。ただ、針が小型化しても、血液を吸い出す力を生むポンプが大きくては実用化できない。そこで、ミミズなどの蠕動運動をヒントに外からの力がなくても血液や薬が入っていけるような針を開発しているらしい。無痛の注射針ができるのも夢ではないようだ。

いつも蚊には悩まされるけれど、蚊のお陰で注射が痛くなくなるかと思うと、血を吸っている蚊を叩く手がちょっと止まってしまうかも......bleah

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