3日夕方、羅臼を通り、知床峠を越えて、ウトロへ。45年ほど前、2年だけ斜里に住んだことがあったが、羅臼からウトロを超える道などなかったはず。こんなに簡単に山を越えられるなんて........。エゾシカの出現や斜面に残る雪渓の多さに驚いた。
エゾシカ
家族だろうか。
深い霧の中の知床峠

ウトロ温泉に泊まり、朝、いよいよ世界自然遺産の知床を見学。小型の遊覧船で海から知床の自然景観を楽しむ。ヒグマが見られたのはラッキーだった。
ウトロ港のオロンコ岩
オオセグロカモメが舞っていた。
80m~200mの断崖が続く。その上から落ちる滝や洞窟など、ダイナミックな景色を堪能する。

断崖上に咲く花が見られた。
オオセグロカモメやウミウ、アマツバメなどが営巣しており、乱舞が見られた。断崖に止まるオジロワシ2羽も確認。ゆれる船からではボケた写真しか撮れず(-_-;)。
アイヌのことばで、キムンカムイ(山の神)のヒグマの親子が岸辺に現れた。
オシンコシンの滝
知床五湖
一湖と二湖を歩く。ヒグマ出没で全湖が閉鎖になっていたが、丁度運よく解除になり、一湖と二湖を見てまわることができた。探索路が整備されており、原生林の中を気軽に歩くことができる。このあと、すぐにまたヒグマが出没し、閉鎖になったとのこと。
ネムロコウホネ
エゾシカ

知床連山

サクラマスの遡上
知床を後にし、清里町の斜里川の上流、さくらの滝へ。この川で育ったヤマベ(ヤマメ)が、海に渡り、大型のサクラマスとなって、4月ごろから川に戻ってくる。ここでは、上流で産卵をしようと、落差3m以上もある滝を登ろうとするサクラマスのダイナミックなジャンプが見られる。
この日はラッキーなことに、次から次へとジャンプするサクラマスを見ることができた。見ている限り、上まで登れた個体はいなかったように思う。
アップにしてみると.....
なぜこれまでして滝を登ろうとするのだろうか。サクラマスは孵化後、稚魚は少なくても1年間の淡水生活を送るとのこと。より多く生き残るため、稚魚をできるだけ広く平均して散らばるように、より上流へさかのぼって産卵しようとするらしい(山渓の「日本の淡水魚」参照)。なるほど.........。それにしても、飛んでは、滝つぼに落ちていくサクラマスのすさまじい姿に圧倒された。
コウリンタンポポ(Hieracium aurantiacum)
さくらの滝の駐車場の脇に咲いていた。ヨーロッパの高山が原産の帰化植物。明治の中ごろに鑑賞用として入ってきたらしい。北海道や東北地方で野生化しているとのこと(朝日百科「植物の世界」7号参照)。高山原産なので、寒い地方でないと増えないのか、関東で繁殖しているとは聞いたことがない。

最後の見学先、原生花園 へ。清里町から小清水町へ 車窓から、やや色づいた麦畑、花の咲いているジャガイモ畑、ビート畑がパッチワークのように広がっていた。
刈られた牧草のロール
原生花園駅
エゾノシシウドでさえずるホオアカ
こういう感じ、まさに北海道。
花園をいろどる花たち
エゾスカシユリ、エゾキスゲ、ハマナスなどが群生していた。
歩道そばでカメラを構えている人がいた。聞くとノゴマが子育てをしているのだという。モニターでエゾスカシユリに止まるノゴマを見せてもらった。ため息がでるようなナイスショット。下の画像の植え込みでチョロチョロする様子が見られ、♀が出てきたものの、♂の姿は時間切れで見られなかったのが心残り。
道路沿いにもエゾキスゲが群生していた。

★盛りだくさんの道東駆け足旅行もこれでおしまい。もう少しじっくり見たかったところが多かったが、次回は何箇所かに絞って、ゆっくり歩いてみたい。